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2008年1月26日 (土)

大学における試験とは

大学では後期試験の真っ最中です。

担当している科目の試験監督をするのは担当教員の大切な仕事です。
試験問題・解答用紙の配布、不正行為がないか巡回し、解答の回収・・・。

でも、受講生が100人を超える授業の試験監督は大変です。そこで、私の本務校では教員1名では大変な科目には試験監督補佐がつきます。で、誰が補佐に付くかというと、同じ学科の同僚教員です。ということで、自分の科目以外にも他の先生の試験を監督することがあります。

先日、S先生の試験監督補佐に入りました。早めに教室に行ったのですが、チャイムと同時くらいにS先生はやってきました。教室には150名くらいの学生がいます。先生に「学生の座席はどうしますか?」と言うと、「いや、自由です」との返事。先生は「問題は前から後ろに送って下さ~い」というと適当に前の学生たちに渡します。そして「テキスト、プリント、ノートなどの持ち込みは構いません。配られた人から始めて下さい」と呼びかけました。私は何を補佐すればよろしいでしょうか、と尋ねたところ、「不正がないか見てて下さればいいいですから。あっ、どうぞそこに座っていただいて構いませんから」と黒板脇のイスを指差し、教壇の上を左へ右へとうろうろと歩き始めました。
いったい私は何をしに来たのでしょうか?

90分が経ちました。さ~、回収だ、と思ったら、「はい。止めて下さ~い。では、解答用紙を後ろから前に送って下さ~い!」とS先生。そして、「マンデリン先生、もう結構ですから!どうもお世話になりました!」と・・・。
本当に私は何のために来たのでしょうか?

ちなみに、私が卒業した大学では、定期試験の監督は院生と事務職員の役割で先生方は全くやっていませんでした(これは珍しいようです)。
その代わり、試験は厳格でした。試験監督の院生と職員は3~5人のチームを組み、試験開始5分前には教室に入り、黒板に試験科目名、担当教員名、受験許可学生数を書き、いつも同じ注意事項を述べ、問題を配布。チャイムと同時に試験開始です。試験時間中、監督者は受験者名簿を見ながら机の上に出した学生証を見ながら指定席に座っているかチェック。学生証の写真と座っている学生が合っているかもチェックしていきます。そして、教室の前、後、横から学生に目を光らせます。受験者がたった5名であっても3人くらいの監督者がいましたし、大教室の試験には10人くらいの監督者がいました。そういえば、試験問題は大きな封筒にガムテープで止められて封入されていましたし、回収後は封筒に戻し、複数の目でチェックしながらガムテープで封をしていました。その光景はまるで大学入試センター試験です(私の時代は共通一時試験でしたが・・・)。

以前に勤務していた短大(規模は極めて小さかったのですが)でも、同じようにやってました。問題は事前に封入し、教員は教務職員から封筒を受け取り、試験を実施した後は封入して教務職員のチェックを受けます。その際、欠席者をリストにして提出します。それから、採点を行っていました。

試験監督を誰がやるかは別として、試験とはこうあるべきですよね。それだけの厳格さがあるからこそ「試験」の意味があるのだと思います。

成績評価は教員の重要な役割ですが、試験の実施は大学で最も厳かであるべき行事です。でも、本務校の試験は厳かさに欠けているように思うのですが・・・。

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コメント

教員も大変だね~。

投稿: | 2008年2月 2日 (土) 22時56分

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