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2007年8月17日 (金)

暑いのは誰のせい?

3日連続で気温40度を超えた日本。体温なら「高熱」状態の異常事態ですよね。

猛暑日と熱帯夜が続く中、北極の氷が過去最小となり「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」予想より30~50年も早く減少しているというニュースが昨日ありました。しかもこれは8月15日のデータであり、北極の氷は例年9月中旬まで減少を続けるため9月までは過去最小を更新し続けるというのです(10月以降は冬に向けて少しずつ増加しますが)。

減少した氷の量はこの5年で日本列島4個分にも相当します。地表に現れた氷が融けるということは海面上昇にも直結し、日本の0メートル地帯の水没も間近に迫ってきました。

日本はまだましです。平均海抜が1メートルにも満たない「ツバル」という太平洋上の国は海面上昇によって国全体が水没の危機に瀕しています。「ツバル」は写真のような美しい島国です。

Tuvaluai03_2

ツバルでは、現在も国のあちらこちらが水没し、満潮時には高床式の自宅を出る事もできません。地球温暖化によって「国家」そのものが消滅しようとしているのです。

誰が、どんな権利でツバルに暮らす人々の大地を奪ってよいのでしょうか。

8月16日・17日と朝日新聞に「遠い -6% 京都議定書の約束」という連載記事が掲載されています。京都議定書とは、1997年に地球温暖化に対応するため気候変動枠組条約に基づき議決された議定書です。先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値目標を各国毎に設定するなど、画期的な内容でした。しかし、開発途上国は対象とされていない点や先進国の一部の国も守ろうとしないなど、絵に描いた餅になりつつあります。

日本でも「チーム・マイナス6%」のキャッチフレーズのもと、1人1日1キロのCO2削減目標を立てているのですが、1人1日1キロの削減を達成するためには冷房と給湯を全く使わないような生活をしないと実現できないのです。

それでも、環境に配慮した家電製品等の普及もあって1世帯当たりのCO2排出量は1990年から2005年までで12%の増加に止まっています。しかし、全世帯の合計排出量で見ると約37%も増加しています。これは、高齢化や単身世帯の増加などによって世帯数自体が増えた影響によるものです。

個人の生活を見直すことだけでCO2の排出量を減らすことには限界があるのです。

この数日のように暑いとエアコンを使わずには過ごせないでしょう。そして、みんながエアコンを使うことで、室外機から熱風が更に吹き出し、電力消費量は増え、温暖化は更に進んでいくというジレンマにも陥ります。

「打ち水で涼しい夏を」と自治体などが呼びかけていますが、局地的で一時的な冷却効果で対処すれば済む事態ではないのです。

たとえ「この夏」を乗り切っても、来年も再来年も夏はやってきます。そればかりか地球の平均気温、海水温の上昇は既に生態系そのものを変化させてしまっています。

先進国も開発途上国も開発中心の生活そのものを見直す大転換をする必要があるのではないでしょうか。みんなで一緒にこの星で暮らし続けていくためにも・・・。

太平洋に浮かぶ島国「ツバル」を自分事として捉えることが必要です。

 ○ツバルについてや→このサイトを参照して下さい。

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