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2007年4月16日 (月)

宇宙人に会いたい

毎日新聞のコラム「余録」に東京大学入学式で福島智さんが語ったスピーチが載っていました。新しい道を歩み始めた新入生だけでなく、道に迷っている人にも読んで欲しい文章です。

黒のアフタヌーン姿のヘレン・ケラー女史は二〇九番の船室で静かに語った--。1937(昭和12)年4月16日の東京日日新聞(現毎日新聞)夕刊は彼女の来日をこんな書き出しで伝えている。大きな写真付きで、記事冒頭に【横浜港外にて本社鳩便】とある▲三重苦を克服して社会福祉運動に活躍するヘレン・ケラーの人気は日本国内でも高く、原稿と写真の搬送に伝書バトを投入するなど大々的な速報態勢を取ったわけだ。事実、滞在中各地で大歓迎を受けた▲70年後の今月12日、東京大学入学式で、福島智・東大先端科学技術研究センター准教授が祝辞に立った。小学3年生の時に光を、高校2年で音を失って盲ろう者となった。ヘレン・ケラーが世界で初めて盲ろう者として大学に進んだことを励みに大学進学を果たし、研究者として歩いてきた。国内では前人未到の道である▲「人間はひとりぼっちでは生きていけない」「どのような困難な状況にあっても、可能性がゼロになるということはない」。自身の体験からこの二つを学んだという福島さんは、「他者の立場を想像する力と、他者と協力しながら新しいものを生み出していく営み」こそが挑戦であると訴えた▲ヘレン・ケラーも珠玉の言葉を数多く残した。「知識は力なりという。しかし、私は、知識は幸福だと思う」「すべては驚きに満ちている。暗闇と沈黙の世界も例外ではない。だから、私はどんな境遇にあっても、満足することを学んだのだ」▲70年の時を隔てて美しい言葉が響き合う。福島さんのメッセージを東大の新入生諸君だけのものにしておくのは惜しい。春愁、気迷いが頭をもたげ始めたら、東大のホームページをのぞいたらどうだろう。スピーチの全文が読める。

福島さんは幼いころから夢を抱いていました。それは「宇宙人に会いたい」という夢です。光を失い、音を失った今でも、その夢を抱き続け挑戦しています。今、その夢が少しだけ現実のものになろうとしています。その続きは・・・。東大のサイトでお読み下さい!

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コメント

 福島氏の厚労省での発言のインパクトは忘れられません。同時に、何故あれだけ当たり前のことがインパクトとなるのか、虚しく思いました。30年前の青い芝の会の人々が主張した、人として当然なことが、未だにこの国ではインパクトになっているんですから。
 気付けば恩師加藤久弥氏の墓参にも行っていません。氏は今日の日本を見て何を思うのでしょうか。

投稿: stratomaster | 2007年4月30日 (月) 02時41分

コメントありがとうございます。
「青い芝の会」の主張はいまだに色褪せないですよね。それは、日本の福祉の現状や、人の意識が遅れていることを象徴しているような気がします。「青い芝の会」が真に「歴史」となる時代が早く来ないとな・・・。

投稿: マンデリン | 2007年5月 1日 (火) 23時45分

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