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2007年2月16日 (金)

新しい挑戦の場

定年まで第一線でバリバリと仕事をこなし、「男子、厨房に・・・」と頑固な考えを持ったAさん。高齢期になり、介護が必要となったため自宅で家族の介護を受けています。

家族に用事があるとき、老人保健施設のショートステイを利用するようになりました。
利用当初は、「オレもこんなところに来るようになったからおしまいだな」と何度もおっしゃっていたそうです。これまでずっと、家事や身の回りのこと一切を妻や家族にさせていたために、もう何も意欲が湧きません。

そのAさんが、またショートステイにやってきました。いつものように利用日数分ちょうどの着替えを持参して。
ところが、利用期間中、ご家族に急な事情が生じたために利用期間が倍に延長されることになりました。替えの着替えは予定日数分しかなく、Aさんは困ってしまいます。
職員のBさんは「ここで洗濯をしたらどうか」と提案します。Aさんも「それしか方法はないな」と了承。そこでBさんは一緒に洗濯するよう誘ってみました。Aさんは、これまで洗濯など一度たりともしたことがなかったので、消極的ではあったのですが、Bさんと一緒に自分の衣類を洗濯してみました。そして、生まれて初めて衣類を干すことまでやってみました(職員Bが介助をしながら片手で)。
しばらくして、このことを聞きつけた他の職員たちがAさんの居室にやってきて「Aさん!洗濯物干したんですってね~!すごいじゃない!」と拍手を贈りました。Aさんは照れくさそうに、片手でⅤサイン。
そして、次のショートステイのとき、今度は自分から「洗濯がしたい」と職員に申し出ます。「この年で、新しいことを覚えることができるなんてね~。うちのはこんなことを毎日してたんだね」と、照れくさそうです。職員は「新しいことに挑戦するのに年齢は関係ないですよ」と喜んで協力したそうです。

Aさんにとって「こんなところ(老健)」は、「おしまいの場」ではなく、「挑戦を始める場」に変わりつつあるようです。

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