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2007年2月10日 (土)

自閉症スペクトラム

読売ONLINEに次の記事がありました。

「150人に1人自閉症」、推計超える米調査結果

【ワシントン】社会性や意思伝達の能力の発達が遅れる「自閉症スペクトラム障害」(ASD)が、150人に1人の割合で発症しているとの調査結果を、米疾病対策センター(CDC)が8日発表した。
「500に1~3人」という従来の推計を超える高い発症率で、CDCは「定期健診で早期に診断し、治療へつなげる体制が重要だ」と指摘している。
調査は、2002年に14州で実施。ASDの診断が出尽くす年齢の8歳児に注目し、医療機関や学校などの記録から患者数を調べた。その結果、発症率は0・66%とはじき出された。ただ、州によって0・3~1%と差があり、調査地域が全米の10%の8歳児しか含んでいないため、CDCは「全国の正確な発症率は不明」としている。
ASDには、知的障害を伴う狭義の自閉症から、知能には問題のないアスペルガー症候群まで含まれる。先天的な脳障害が原因と考えられているが、詳しい仕組みはわかっていない。 (2月9日)

「スペクトラム」は「いろいろな」という意味がある言葉で、境界線のない連続的なものを指します。1996年にローナ・ウイングが提唱して以来、いわゆる狭義の自閉症の定義を拡大し、高機能自閉症やアスペルガー症候群など知的障害を伴わない自閉症を含め広汎性発達障害と同義的に扱われています。
ちなみに、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)とは別ですので、一人の子どもがLDでADHDと自閉症スペクトラムを併せ持っている場合もあります。

今回のアメリカの調査結果は一つの調査結果に過ぎませんが、自閉症スペクトラムについて研究が進むにつれ、実態が予想以上に多いことだけは確かなようです。
日本でも、教育現場ではこの問題が認識されはじめ、LDやADHD、高機能自閉症などまで対象を広げた特別支援教育が始まろうとしています。しかし、子どもの生活範囲は「学校」だけではありません。地域社会の理解や家族への福祉的支援も必要になってきます。福祉サービスを「要介護」の度合いだけで判断する政策では対応ができないのではないかと思うのですが・・・。

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コメント

就労支援の現場でも実感します。実は知的じゃなくて発達?
なんてことも・・・。


私は自閉の方の支援をよくやっていましたし
私もそんな傾向があるようなので
なんとなく気持ちがわかるよな?わからないような?

余談でした

これから
支援が増えていきそうな感じです。

なんとなく・・・。

投稿: dekesokonai | 2007年2月13日 (火) 22時02分

dekesokonaiさん
コメントありがとうござます。
>私もそんな傾向があるようなので
って、何をおっしゃいますやら(^^)
障害者自立支援法で三障害一元化になったのに、対象外に追いやられてしまうのはICFの流れに逆行しますよね。発達障害への支援、もっともっと実践と研究が必要でしょうね。

投稿: マンデリン | 2007年2月14日 (水) 08時09分

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