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2007年2月22日 (木)

突然の相談

都内の介護老人保健施設で介護福祉士として働くY氏。
経済学部を卒業後、父親のコネで某メーカーに就職。営業マンとして働いていましたが、10年前に福祉の世界に足を踏み入れました。
そんな彼とは20年来の友人です。

夕方、Y氏から「話を聞いて欲しい」と電話があり食事をしました。
Y氏は昨年のケアマネジャー試験に合格し、研修を受けています。今日は、その研修での内容について相談がありました。でも、そんな話は私でなくても構わないはず。何かあるな~と思っていると、
「実は先月から入った新人職員について職員の間で問題になっているんだ」と話し始めました。

介護職員で入ってきたAさんは職員同士との日常会話は成立するものの、冗談が通じなかったり、細かいところにこだわりがあり、同僚から「変わった人」と評価されているそうです。指示したことがきちんとできなかったり、柔軟性がなく先が読めないなどの問題もあり、チーム内では「Aさんには仕事を任せることができない。彼は障害があるのでは?」との訴えがあるそうです。Y氏から聞く限り、アスペルガー症候群の可能性がありますが、断定はできません。
Y氏の話では、このままでは試行期間が終わる来月末にはAさんがクビになってしまう恐れがあるとのこと。
しかし、Aさんに対するY氏の評価は同僚のものとは少し違います。軽度発達障害の可能性はあるとしても、タオルをたたんだり、リネン交換などは時間はかかるがどの人よりも丁寧だし、利用者さんとのコミュニケーションは話すペースが合うのかとても上手い。なによりも利用者に好かれている、と。Aさんは複雑な仕事を一回では理解できないものの、段取りをきちんと理解すれば丁寧にこなせる。
Yさんは、「同僚たちで障害関係の分野にいた人は一人もいない。だから彼のことが理解できず、排除されているんだと思う。Aさんが働きやすい職場環境と整えていくことを僕はやりたいんだ」と言います。Yさんは現在の職場に移る前は知的障害者施設の職員でした。なので、知的障害や発達障害への理解があります。
「僕は今まで、職場内のことで声を上げて提案したことがないんだけど、Aさんが働ける環境を整備できなければ、僕の以前の経験は無駄になってしまう。そう思わないか?」とY氏は強い調子で話してきました。

Y氏はほんの少しの勇気が欲しかったようです。
話し終えたY氏。自信が漲った顔つきをしています。

Yよ!君ならできるよ!がんばれよ!

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コメント

こんにちは^^

私が前にいた施設にも、軽い知的障害を持つ職員がいます。
歳は私と同じ23ですが、知的レベルは小~中学生くらいで、漢字もあまり読み書きできません。
でも、とても真剣に、丁寧に仕事をしてくれる子で、覚えるまでに時間はかかるけど、一度覚えたことはきっちりこなします。
今では、シーツ交換で彼女に敵う者はいません。
彼女がいなくては、業務が全く回らない、必要不可欠な存在です。

彼女の努力はもちろん、他の職員も粘り強く、仕事を教えました。
障害があることはわかっていて採用したので、そのことを頭において、見守りながら一緒に仕事してきました。

慌しい現場では、なかなか難しいこともあるかもしれないけど、Aさんのことも、周りの職員さんたちがあたたかい目で見守ってあげられたらいいですね^^
Aさんの力が生かされる日が来ることを願います。

投稿: しま | 2007年2月25日 (日) 12時48分

コメントありがとうございます。
障害があっても、その人に合った仕事が必ずあるはずですよね。特に福祉現場は非常に慌しい。だからこそ、ゆったりとした彼らの出番も必要なのだと思います。
もちろん、仕事を一つ一つ覚えてもらうには根気が必要でしょうけれど、教えることで、教える側も自分の仕事のやり方を見直すこともできることもありますからね。
福祉の仕事に就くかどうかは別にしても、Aさんのような方の実力が開花できるような社会になればいいな~と思います。

投稿: マンデリン | 2007年2月27日 (火) 23時13分

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