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2006年12月11日 (月)

おばあちゃん

002744650000_2 1981年、ばるん舎という小さな出版社から1冊の絵本が出版されました。

その本の名は『おばあちゃん』。

谷川俊太郎が文を、三輪滋さんが絵を担当しています。

うちのおばあちゃんは あかちゃんみたい。

いつもねどこに ねています。

おむつをしています。

ごはんも ひとりでは たべられない。

と始まるこの絵本。子どもの目線から認知症と家族介護について書かれ、子どもの立場から見た認知症の祖母について「もしかすると おばあちゃんは うちゅうじんに なったんじゃないかと おもいます。」と表現しています。そして、最後は、

おとうさんや おかあさんも

としをとると うちゅうじんに なります。

ぼくも いまにうちゅうじんに まります。

と結ばれる。

この絵本は、谷川さんが母親の介護経験を元に書いたもので、認知症高齢者を扱った絵本として当時としてはセンセーショナルな内容と絵が賛否両論を巻き起こしました。後に谷川さん自身は「そういう現実があるということをできるだけ早いうちからこどもに知らせた方がいい、という立場だったから、こういうものを書いたわけ」と語っています。絵本が出版された当時、日本の高齢化率は9%。現在はその2倍以上の21%と「超高齢社会」となっています。「老い」が以前にも増して日常のものとなってきています。

「老い」や「死」を学ぶことは、「生きること」や「命」の尊さを理解することにつながります。映画『あおげば尊し』では、主人公の父親(元教師)が末期ガンとなり、同じ教師の道を歩んだ息子の教え子に「死」を見せる「最後の授業」を行います。「死とは、生きることとは、いったい何なのか」を伝えるために・・・。

「いじめ」や「自殺」が後を立たない昨今、「生きること」の意味や「命」の尊さを実感するためにも、避けられてきた「老い」や「死」を身近なものとして伝えることが重要なことのような気がします。

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谷川俊太郎さんの絵本「おばあちゃん」は2006年3月、「ひとり」「せんそうごっこ」と合本で、プラネットジアースより再刊されました(1800円)(詳細はこちら)。

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コメント

「おばあちゃん」のご紹介ありがとうございます。
小説「あらしのよるに」も読んでみようと思います。

投稿: わくわくももこ | 2008年1月22日 (火) 03時15分

わくわくももこさん
コメントありがとうございました!
わたくしのこと、分かっていてアクセスされたのでしょうか(笑)

投稿: マンデリン | 2008年1月23日 (水) 00時16分

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