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2006年11月25日 (土)

社会福祉士制度改革の行方(パート2)

現在、社会福祉士及び介護福祉士制度の改革が進んでいます。

今日も社会福祉士制度改革について養成教育を行っている大学の集まりがあり、11月20日に開かれた社会保障制度審議会福祉部会の報告がありました。

社会福祉士の制度改革議論は介護福祉士に比べて半年以上遅れています。介護福祉士の制度改革については、1800時間となる新しいカリキュラム案が既に発表になっています(このブログではまだ紹介していませんが・・・)。

Imgp1044 社会福祉士については、カリキュラム見直しのイメージが発表になっていますが、厚生労働省のサイトにはまだ掲載されていないようなので、ここでは写真を載せておきます。まだまだ骨子の段階ですが、これまでの科目編成からは大きく変わり、演習や実習がかなり重視されることになります。

新しい養成カリキュラムの元となるのが審議会で出された12項目からなる「求められる社会福祉士像」です。

①利用者の生活に関わる専門職としての自覚と高い専門職倫理を有している

②施設、在宅を問わず、地域において、利用者の自立と尊厳を重視した相談援助をするために必要な専門的知識と技術を有している

③人と社会環境との交互作用に関する専門的知識とそのアセスメントをするための技術を有している

④利用者からの相談を傾聴し、適切な説明と助言を行うことができる

⑤利用者をエンパワメント(利用者自らが必要なサービスを利用しながら自立した生活を営むための力の獲得や、そのための動機付けの支援)することができる

⑥一連のケアマネジメントのプロセス(アセスメント、プランニング、モニタリング等)を理解し、自立支援のためのケアマネジメントを適切に実践することができ、その効果について評価することができる

⑦他職種とのチームアプローチをすることができる

⑧社会資源の調整や開発、ネットワーク化をすることができる

⑨権利擁護と個人情報の保護のための知識と技術を有し、実践することができる

⑩就労支援に関する知識と技術を有し、実践することができ、その効果について評価することができる

⑪福祉に関する計画を策定、実施し、その効果について評価することができる

⑫組織の管理やリスクマネジメント等、組織や経営に関する知識を有している

いずれも当然求められる事柄かと思いますが、改めて整理されると養成教育の不十分さを痛感させられます。国家試験はペーパー試験ですが、実施や評価については実践力が求められますから・・・。しかし、この12項目を兼ね備えた人材って今でもそんなにいない気もしますね・・・。

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コメント

これらの改革における項目は専門職として体験する・経験することによって理解できる部分が多いですよね。

実習では見えない部分もできない部分も多いですし、長期で関わることの苦労や喜びも、実習では(いくら実習時間が倍に増えたとしても)、なかなか得られないと感じています。

学生が4年間で、あるいは2年間で取得できるものの限界を知った上で、卒業後どのように自分自身で学んでいくのか・・・んー学び方とでも言いましょうか・・・そういうものも学生時代に考えてほしいなと思っています。

職員として入ればもう言い訳のできない責任が重くのしかかってくるんですよね。不本意なこともあるでしょう。そのときも、プラスに思える強さ、行動力、振り返り、協調性、発言力なんかが必要になってくると思います。職員同士のトラブルだって少なくないですし。
福祉学の学びももちろん大切ですが、それだけでは社会人として通用しないのも現実だと感じた私の率直な意見です。
話が違う方向にいってしまいましたが・・・。
これらの改革で福祉がいい方向に変わっていくことを切に願います。
今、思ったんですけど、この改革、看護の変遷と似た道をたどっていますね。歴史は繰り返されるのでしょうか・・・。

投稿: NY | 2006年11月26日 (日) 17時21分

コメントありがとうございます。
NYさんが書かれているとおり、卒業後(資格取得後)の学び方が重要ですよね。実習時間が増えても、総時間数がたかだか1800時間では決して「即戦力」にはなりませんから。
昨日のシンポジウムでも話が出ていましたが、国家試験を合格した後に実習させたらどうかという話もあります。ケアマネ方式ですね。ケアマネの研修を受ける資格としての国家試験・・・。実習時間が増えたら現場だって困りますし、合格率が30%前後ということは7割の人の実習はムダになっているという意見もあります。
養成教育では、単なる知識や技術だけではなく、自らの能力を開発できる能力やスーパービジョンの能力開発が必要かと思います。資格取得後に自分たちで伸びていくためにも・・・。

投稿: マンデリン | 2006年11月26日 (日) 22時02分

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