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2006年11月30日 (木)

「壁」にぶつかり立ち往生

介護実習に出ていた学生が戻ってきたので、実習指導がはじまりました。

まず、報告レポートを提出します。

これは印刷・製本しますので、期日までに何度もやり取りをします。やり取りを通じて振り返りを行っていくのです。

私の指導はかなり厳しいようで、今日は1限前にも、夕方から大学の閉門まで何人かが残って指導を受けていました。

その中の1人が悩んでいます。

Aさんは実習中に、利用者から自分にとって嫌なことをされ悩んでいました。利用者に悪気はないのですが、Aさん自身の過去の体験から、その行為が受け容れられないのです。

その場面をどう受け止め、今後に活かしていくのか・・・。

Aさんの最初のレポートには何も触れられていませんでした。そのことを少し話してみると、修正後のレポートには少し触れられていました。しかし、今度はその場面にこだりをみせます。表現の仕方、自分の考え方、利用者の気持ち・・・。小さな表現も気になるようです。たった数行の中に、実習の全ての学びを見出そうとするように・・・。

指導後に出た3回目のレポートでは、それらが全て削除されていました。考えていたら気分が悪くなったとのこと。でも、そこから逃げるのではなく、きちんと向き合っていくためにも「中途半端な表現は嫌」なのだそうです。

Aさんにとって、他に経験した内容はごく普通の経験です。3回目に削除された内容こそ、学びの「種」であり、乗り越えなければならない「壁」です。

今回は「壁」を前に立ち往生してしまいました。レポートの最終版の提出期限は明日。おそらくは削除したまま提出するでしょう。でも、時間をかけて「壁」を乗り越えていけるよう応援していきたいものです。

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コメント

こんにちは。
介護…
私が言うのもどうかとは思いますが、本当に大変です(苦笑)
働いていると、実習では分からなかった裏の部分が沢山見えてきます。スタッフは勿論、利用者も…。
だから余計に嫌な部分が見えてきます。それはどの職種も同じだとは思いますが;;
私も利用者に嫌な思いをさせられます。その利用者は、多分他のスタッフから見れば“良い利用者”です。
でも何故か私は嫌なんですよね(苦笑)
別に何をされる訳でもないんですが…“嫌悪感”があるんです。
入職して少し経ってから、その“嫌悪感”が生まれ…1ヶ月ほど続きました。
それから今まで大丈夫だったのですが、最近再発したんです。
でも笑顔で接するように努力しています。
利用者には悪気がないが為に、余計に悩んでしまうんですよね…。悪気があるのなら、利用者を攻められる。そうすれば、自分は楽になる…。

私も「壁」を乗り越えなければです。

長文、失礼致しましたm(__)m

突然ですが、私のブログにリンク貼らせて頂いても宜しいでしょうか?

投稿: 魁吏 | 2006年12月 1日 (金) 13時41分

魁吏さん
コメントありがとうございました。
利用者に悪気がなくても、ちょっとイヤだなってことを感じることはありますよね。人間ですから・・・。「壁」はその時の限界でしょうね。誰しも死ぬまで「限界」が存在するのですから。それを乗り越えたら、ちょっと大人になれますよ!でも、また次の「壁」が控えているのでしょうけど(笑)
リンクの件、承知いたしました~。こんなblogですが宜しいのですか??

投稿: マンデリン | 2006年12月 1日 (金) 23時09分

はい(^_^;)
私はまだまだ子供ですので。体はデカイ(笑)
少しずつでも大人になりたいです。

“こんな”だなんて!!(汗)
ありがとうございます(≧∀≦)
携帯の方は、早速貼らせて頂きます!!
PCの方は後ほど…
すみません。

投稿: 魁吏 | 2006年12月 2日 (土) 21時34分

魁吏さん
携帯のblogもあるのですね!?
今後ともよろしく~!

投稿: マンデリン | 2006年12月 2日 (土) 22時25分

 今晩は。遅くに申し訳ありません。陰ながら、閲覧させて頂き続けていた、障害のある方々の支援を通じて生計を立てさせて頂いている者です。
 誰にでもあるのでしょうが、私にも超えなければならない「壁」があります。生育暦にも影響を受けているのでしょうが、「手を出してしまう」=暴力・虐待です。自覚した後は、手を上げていませんが…。何時の日か出頭しようと考えていますが、混乱の現場から去ることに負い目を感じてしまい、未だに現職です。

 知的障害のある方々の健康管理について、日々悩んでいます。糖尿病や腎臓病を患う方に、どのように病気を説明すれば自覚して頂けるのでしょうか。「食」は楽しみですから、食事制限は障害の有無に関わらず受け入れ難いテーマでもあります(喘息の私も煙草を止められず、人のことを言える身分じゃ無いのですが…)。先日、初めて叩かれ蹴られました(無論、ご本人が落ち着くよう暴力を耐えました)。理性を失うと何処でも大声を出て泣き、周囲に言葉で八つ当たりする方でしたが、暴力は無かったので、それだけ苛立っているのだと思います。ご本人は治る病気だと思っており、闘病生活が幾年も続くことが苦痛なのだと思います。「お医者さんが『いい』って言ったら、元の食生活に戻れるから」と言い、「治らない」とは明言していない私たちの責任でもある、と思います。同時に、病気により逝去された日々を見て来ている方なので、治らない病気と伝えると、食べられない苦痛よりも死の恐怖が上回るようで、現実を在りのままに伝えられません。私たちのエゴなのかも知れません。ご本人が望むのであれば、好きなものを食べて逝去する、という選択肢もあるのですから。

 長々と申し訳ありません。知的障害のある方々の健康管理や維持について、参考になるような事例や取り組みをご存知でしたら、教えて頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

投稿: stratomaster | 2006年12月 3日 (日) 01時58分

stratomasterさん
コメントありがとうございます!大変ご苦労されているようですね。しかし、“出頭”とは物騒な・・・(汗)
知的障害をもつ方の健康管理についていろいろと考えられているようですが、当事者の方の状況がよくわからいので何とも言えませんが、比較的軽度の方でしょうか。私の関わっていたケースでは、比較的軽度で年齢が高い男性の方が内臓疾患で入院したのですが、病気のことを正しく理解することができないため意欲を失い、自暴自棄になりかけたことがあります。食事や生活面のアドバイスは根気強く行いましたが、なかなか思うようにはいきませんでした。結局は意欲を引き出し維持することをまず第一として、本人の希望を優先させつつ、その後少しずつ病気のことを話していきました。まだ終わったケースではありませんが、現在は落ち着いておられます。コメントで書かれたケースでは、どのような選択が本人にとって最も良いのでしょうね。また意見をお聞かせ下さい。

投稿: マンデリン | 2006年12月 4日 (月) 23時03分

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