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2006年10月10日 (火)

「小巻、自由にやれ」

日本経済新聞夕刊に「こころの玉手箱」という欄があります。

今日は女優の栗原小巻さんの「千田是也先生」というエッセイでした。

千田是也は「小巻、自由にやれ」と、稽古始めの段階では俳優に白紙の状態でいることを望んだという。自分でイメージを作りすぎるとある色に固められしまうからだという。

千田是也が亡くなる1年前にいただいた色紙には「軽く 愉しく いっしょうけんめいに」としたためたとのこと。その意味は、俳優は一生懸命精進しなければ、いい演技ができないが、そのことはお客様には関係がなく、あくまでも軽く愉しくやっているように見えなければいけない、ということです。

これって、福祉の援助にも通じるような気がします。

対人援助において、余計な先入観は排す必要があります。目の前の利用者の方のその時のありのままを理解して援助に臨む必要があるのです。また、五感を研ぎ澄まして観察し、少しの変化も見逃さない姿勢と、予期せぬ事態に備えることも大切です。しかし、それが相手に伝わらないよう、あくまでも利用者と一緒に「居る」というピアな態度でやっているように見えなければなりません。

どんな人と会っても、第一印象というのは大切です。でも、それが余計な先入観につながることがあります。その方が望んでいることが何か、を把握するには「先入観」が邪魔になります。

自由に、軽く。

大切なことですが、最も難しいことでもありますね。

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