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2006年10月14日 (土)

茶髪やピアスは禁止すべきか?

次の記事。皆さんはどう思われるでしょうか?

まじめな学生には恩恵なし?茶髪・ピアス褒賞見送り

 学生の茶髪やピアスを禁止する規則を設けた秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が、指導に応じた場合の褒賞金(1万円)の実施を見送ることを決めた。

 法人によると、同大と、系列の秋田栄養短大で、茶髪、ピアスの禁止を明記した「学生の頭髪・装身具に関する要綱」が校内に張り出された9月末以降、褒賞金について「髪を染めている学生に恩恵があって、まじめな学生にないのはおかしい」「金で学生を釣るのか」などの批判的な意見が殺到。

 図書カードに替える案も検討したが、「人間教育の一環と位置付けた禁止措置の趣旨が曲解されるのは本意ではない」と褒賞金の実施を断念した。

                                                         (読売新聞)10月14日

大学は、高校と社会との連続性の中の一通過点です。

学問的素養や専門的知識・技術を身に付ける高等教育機関でもあります。

18歳人口の減少に対して大学入学定員は増加の一途を辿り、入学してくる学生の質の低下は以前にも増して問題視されています。

しかし、「髪を染める」「ピアスをする」ことが「悪」なのでしょうか?

もしそれが良くない行為なのだとしたら、社会人で髪を染めている人やピアスをしている人はモラルが低下していると言えるのでしょうか?

私たちは、学生が高齢者施設に実習に行く際、「茶色の髪を出来る限り黒く・・・」「ピアスやネックレスなどの装飾品はしない・・・」などの指導を行います。

それには理由があります。

利用者の中には、黒髪こそ日本人らしいと考え金髪や茶髪を嫌う方がいらっしゃいます。これは高齢者世代によくある考え方ですが、施設の主人公は介護者ではなく利用者ですから、その方々に不愉快な思いを抱かせない最低限のマナーです。

ピアスやネックレスなどの装飾品は、介護をしていて危険だからです。間違えば利用者を傷つけてしまいます。外すのは当然のことです。

では、大学生活ではどうでしょうか。

茶髪やピアスが講義の妨げになるとすれば、それは教員側の意識なのではないでしょうか?でも、大学の主人公は学生のはず・・・。実験や実習ならばともかく、講義やクラブ活動などの学生生活で茶髪やピアスが妨げになるとはあまり考えられません。もちろん、行き過ぎたファッションは他の学生にとって不愉快な思いを誘う可能性があるかもしれません。

大学が茶髪やピアスを「マナー違反」だと言うのであれば、明確な理由と基準を示す必要があります。教員の趣味ではなく、社会的に通用する理由を。

1960年代後半から70年代にかけての大学は現在よりも奇抜なファッションが流行していました(残念ながらこの目で見たわけではありませんが)。しかし、社会的に批判されようとも、学生のファッションを含めた「自由」を大学が守ってきたはずです。

茶髪やピアスを禁止しようとする先生方は、そうした流行に乗れなかった悲しき学生だったのかもしれません(想像ですが)。

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コメント

この大学ではどうやってピアス検査をするのでしょうか?
女子大生のピアスを注意しようと男性教授が注意しただけでも下手をすれば「セクハラ」と言われかねません。

少子化で定員割れの大学も増えているというのに、海外留学生の受け入れ条件に「ピアスなし」と記載されているのでしょうか?(私の知っている留学生のほとんどがピアスをしていました。)

結局、問題のある学生は、どんな格好をしていても同じだと思います。
むしろ、大学側が言うように、ピアスや茶髪で注意信号を出してくれてたほうが、何か問題が起きた時に、大学側の衝撃も少なくて済むように思いますが・・・。

投稿: まあちゃん | 2006年10月15日 (日) 01時24分

まあちゃんさん
ほんと、どうやって検査するのでしょうね。「教育」って何なのか?を考えさせられます。姿や形で人間の価値は決まりませんよね。内面的な部分を伸ばす手助けが教育の仕事なんでしょうね。(TPOに合わないような)外見や態度などに問題があるとすれば、結局は内面の問題なのですから。

投稿: マンデリン | 2006年10月17日 (火) 01時12分

脱線しますが 高齢者の患者様が多い病院の院長先生が茶髪です(サーファーとバンドマン兼用)


先生がおっしゃるには「人は増してや御高齢者で病院にくる方は他人の外見より自分の体や置かれた環境で精一杯なんだよ 人は思った程 他人のささいな事を気にしてない」とおっしゃってました

病院のクレームに外見上に関する事は皆無で 逆に「ガンじゃありませんか?」「実は重病で黙っていらっしゃるのでは?」とか「痛みはいつまで続きますか?」「処方箋・薬等が苦くてタマラナイ」等の質問・クレームのほうが多いと聞きました

御年配者も趣味的な感覚であえて そういう外見を好きか嫌いか問われたら「嫌い・趣味じゃない」とおっしゃるが 何がなんでも止めて欲しい程ではないのでは?と思います

投稿: ねお | 2008年12月 1日 (月) 12時05分

髪色・ピアスは恥の文化違反程度で

御高齢者で体の不調等で置かれた深刻な環境や状況にいる人は他人の恥の文化にクレームつける余裕がない見たいです

日本は罪の文化に違反する事より恥の文化に違反する事のみに真剣になり過ぎてないか(中学や高校でも髪色や服装に関する規則には熱心だが イジメや心の傷を与えたり、暴力や生死に関する犯罪等に関する規則は杜撰・企業も表向きの体裁を重視するが為に本質すなわち客の安全とはは無視して隠蔽や偽装する等)

髪色や服装やアクセサリーばかりを道徳・不道徳論の槍玉に挙げてばかりの社会になると、表明的な体裁や恥を重んじて本質をないがしろにする社会になるのでは?と思っています

投稿: ねお | 2008年12月 1日 (月) 12時28分

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