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2006年10月

2006年10月31日 (火)

睡眠学習?

語学系教員のF先生。

特技は催眠術のようです。

先生が授業をしている教室の前を通るとき、

窓から中を覗いてみるとみんな眠っています。

よく見ると、全員が・・・。

教壇の上では、一人、先生だけがテキスト片手にお話をしています。

誰に語りかけているのでしょうね。

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2006年10月30日 (月)

「予想外」の発表

3年生のゼミでは卒業論文に向けた個人発表に入っています。

今日は2名の発表が予定されていました。

Mさんは「障害者の施設と地域移行について」を発表。

まだまだ荒削りです。仲間からも感想とともに鋭い質問が飛びます。

私からも厳しいコメントが・・・(笑)

次はSさんの番。

以前提出してもらった卒論計画書では「障害者就労の国際比較」でした。

ここで、「予想外」の出来事が!

配布されたレジメには「境界型人格障害について」というタイトルが・・・。

何??

Sさんは「卒論の発表は今度やります。今日はちょっと取り組みたかったテーマを皆さんに聞いてほしくて、それを発表します」と。

境界型人格障害の特徴や診断の歴史的経過、対処法、日本における実態などなど。

みんな興味津々。私も急遽研究室から精神疾患関係の本を持ってきて聞き入ります。

質疑応答も堂に入っていました。質問も活発に出ました。

私もある程度は知っていましたが、発表は興味深かったですね。

Sさんの参考文献で知らない本があったので尋ねたら、「先生、貸してあげますよ」と。学生から本を1冊借りてしまいました(笑)

ゼミ終了後、ゼミ生のOさんが来室。

開口一番、「先生、大学院に行くには今からでは遅いですか?」

全く予期せぬ学生からの一言にちょっとビックリ。

彼女の発表は次回なのですが、そのテーマとは別にずっとこだわっていたテーマがあって勉強をしていたそうです。そのテーマを勉強するうちにもっと深く研究したくなったらしいのです。

行きたい大学院も調べて資料を取り寄せたとのこと。

とりあえず、どちらのテーマを卒論にして進学したいのかよく考える必要があるとアドバイスをして、本を数冊貸しました。

今日は「予想外」のゼミでした(笑)

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2006年10月29日 (日)

生活保護申請門前払いは許されない

2004年度に全国の福祉事務所で受け付けた生活保護相談のうち7割が申請に至らなかった、というニュースが先ごろありました。

相談に対する生活保護申請の割合について、最低の北九州市は15.8%で、最高の千葉市は71.1%だったとのことです。何を「相談」とするのかの厳密な定義がありませんので、一概には比較はできません。

しかし、相談時に「子どもがいるなら養ってもらえ」「65歳までは働け」などと言われたという人が多くいるようです。そして、申請をさせず門前払いをしていると・・・。

生活保護の原則の一つに「申請保護の原則」があります。これは、申請によって保護を開始するというもので、実際には申請後に資産調査(ミーンズテスト)や扶養義務者が扶養可能かの調査を行った上で決定されます。現在の生活保護法の大切な原則の一つです。というのも、戦前の救護法時代は「申請」することすら認められていなかったのですから。

生活保護の需給世帯は、昨年度過去最高の100万世帯を超えました。好景気に沸く日本の中で、貧富の格差が拡大している証拠でもあります。

様々な事情で貧困状態に陥った世帯に対して、その理由を問わず無差別平等に保護を行うことが生活保護法の原理であり、相談に来所した方が本当に生活保護を必要としているのかどうかは申請を受理してから調査を行うのが本来のはずです。

生活保護申請の門前払いは許されません。福祉事務所にはもう一度制度の根本を理解してほしいと思います。

それにしても、格差の拡大・・・、どうにかならないものでしょうか。

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2006年10月26日 (木)

教育委員会の役割って?

全国の高校で必修科目が履修されていなかった問題。

今日までに34都県、194校にまで拡大し、25,000人の高校生が影響を受けているという。

これだけ拡大すれば、卒業させないわけにはいかないでしょうね。どんな対策が取られるのでしょうかね。文部科学省のお手並み拝見!

それにしても、都道府県の教育委員会は何をしていたのでしょうか?公立の高等学校のカリキュラムは報告されているはずです。何が必修で、何が選択かは明確に明示されているのだからなぜ見逃してしまったのか不思議でなりません。

高校生活最後の冬休みはどうなるのでしょうかね。

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2006年10月24日 (火)

学会貧乏

大学の研究者は専門領域の学術団体である「学会」というのもに入っています。

領域全体をカバーする大きな学会から、テーマを絞った小さな学会まで様々です。

入っている学会数は研究領域や研究者によって違います。

10以上入っている研究者も珍しくありません。

学会に入るには、「推薦者」が必要になります。その学会に既に入っている先輩研究者の推薦があって初めて入会審査の対象となります。

無事に入会が承認されたら会費(年会費)を払います。

この会費が高い・・・。

私の入っている学会の場合、下は7,000円から上は15,000円までで平均10,000円です。

10の学会に入っていれば年間で総額10万円になります。

しかも、年1回開催される研究大会の参加費は別です。

研究大会の参加費も平均して10,000円くらいです。

大会は全国津々浦々の大学で開催されますので、交通費もかかります。

研究者にとって、専門領域の学会に所属することは最先端の研究動向を知る上で欠かせませんが、入れば入るほど厳しい出費を覚悟する必要があるのです。

しかし、学会もいろいろです・・・。

あまり得るものがない学会もあったりします。

そんな学会に限って、先輩や師匠から「推薦するから是非入ってくれよ!」と言われ、お付き合いで入るのです。

人脈がある研究者ほど「学会貧乏」になっていくのです・・・。

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2006年10月23日 (月)

御侍史

ある先生から郵便が届きました。宛名欄は次のようになっています。

 ○○大学

 マンデリン先生

       御侍史

「御侍史」なんて付いた手紙をいただいたのは初めてです。

「御侍史」とは、『手紙の脇付の一つで、直接渡すのを遠慮して、右筆を通じて差し上げるの意味。宛名に添えて敬意を表す』だそうです。

「御侍史」と似たような表現に「御机下」があります。『相手の机の下に手紙を差し出すの意で、私はいつもあなたの側にいる、従者のような存在です』という意味を込めて使うそうです。

最近の手紙にはこのような敬意を込めた「後付」が少なくなりました。

敬意を表していただいた先生は、私よりはるかに大先輩の大先生です・・・。

返信には何と添えるべきなのか困ってしまいますね。

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2006年10月22日 (日)

大学教員にも研修義務化?

大学教員:研修義務化 講義レベルアップで 08年度にも

 文部科学省は大学・短大教員の講義のレベルアップのため、全大学に教員への研修を義務付ける方針を固めた。来年度に大学設置基準と短期大学設置基準を改正し、早ければ08年4月にも義務化する。研究中心と言われる日本の大学で、学生への教育にも力点を置く必要があると判断したもので、「大学全入時代」を迎え、学生の質の低下を懸念する経済界からの要請も背景にある。具体的な研修内容などは今後、中央教育審議会で検討する。

 対象となる教員は大学約16万2000人、短大約1万2000人(05年度現在)。

 教員の教育内容や方法の改善のため、各大学で組織的な研究や研修をすることを「ファカルティー・ディベロップメント」(FD)と呼ぶ。文科省は99年9月、大学と短大の設置基準を改正し、FDの努力義務規定を盛り込んだ。これによりFDを導入する大学は年々増加し、04年度は全大学の約75%に当たる534大学が実施した。

 しかし、各大学で現在行われているFDの内容は講演会の開催や研修会、授業内容の検討会など座学中心で、実効性や効果を疑問視する声もある。また07年度に大学・短大の志願者数と定員数が同じになる大学全入時代を控え、経済界には「企業で戦力として使える人材となるように教育してほしい」と、大学教育の充実を求める声も強い。

 今後、具体的な研修内容は中教審で審議されるが、各大学ごとに建学の精神や求められる教員像が異なっており、「統一のガイドライン作成は慎重にすべきだ」という声もある。

 一方、大学院は既にFDが努力義務規定から義務規定に改正され、来年4月から義務化される。

                          (毎日新聞、10月21日夕刊)

昨日の毎日新聞の夕刊のトップ記事です。

この記事をめぐって大学教員関係のblogや掲示板は大賑わいです(笑)

大学の教員には小中高校のように「免許」は必要ありません。ただ、その分野で秀でた業績を挙げてさえいればよいのです(本当に「秀でて」いるのかは疑問ですが)。

実は私、以前の勤務先と現在の勤務先でFDの担当もしています。教員の教育力を向上させるために学生による授業評価や教育方法の研修会を実施しようと努力しているのですが、多くの先生方は反対します。「学生に阿る必要はないんだよ。ここは高校とは違うのだから」「大学教員たる者自分の授業改善は自分でやっているはず」と・・・。

しかし、大学生にとって学生生活の最も不満な点は何かというと「授業」なのです。

株式会社ジャストシステムが今年9月に行った調査(全国の大学1年生対象)によると、「大学生活で一番不満なこと」の第1位は「大学の講義が期待したほどおもしろくない」でした。そして、「大学の講義に対する不満」の第1位は「講義の内容がつまらない」、第2位が「教授の話が一方的」でした。ちなみに、講義への満足度は「56.6点」。60点以下ですから「落第」です。

大学教員への研修義務化には反対ではないのですが、そもそも「教育力」のない先生方を採用している大学にも問題があるのではないでしょうか。もっともっと実力をみて採用すべきでしょうね。学生からの学費で成り立っているのですから・・・。

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2006年10月21日 (土)

ゼミ選び

本日は学園祭です。あるサークルの展示ブースで2年生数名と出会いました。

話題は「ゼミ」のことに・・・。

大学の3年生からは「ゼミ」が始まります。どの教員のゼミに入って指導を受けるのかは2年生の後期に決めます。この「ゼミ選択」のために、2年生たちは教員の話を聞いて回っています。

大学生活で「ゼミ」はとても重要なものになります。私自身もサークルを除けばゼミ活動ほど影響を受け、印象に残っているものはありません。2年生にとってはとても大切な選択なのです。

「私は○○をテーマにしたいのでマンデリン先生のゼミしか考えていません!」学生Aさんは私のゼミを強く希望しています。

「私はテーマは決めていないけど、マンデリン先生のゼミがいいな~。でも希望者が多そうだから困っているんです。落とされたらイヤだし・・・」とBさんは言います。

「私はD先生がいいかな~って思ってるんですけど、D先生のところに話を聞きに行ってないんです。行かないと不利ですか?」とCさん。

一定の人数を超えない限り、学生の希望は優先されますが、希望者が多い場合は調整が必要になります。テーマは変わる可能性がありますから重要ではありません(重要視する先生もいますが)。その学生が私のゼミに入って伸びていくのか、私が伸ばせるのか、が重要になります。学生にとってもゼミ選択は重要ですが、教員にとっても責任の重いことなのです。

Bさんのように「希望者が多そう」だからと考えている場合、別の教員を選択したらそれまでのこと。もし私を希望して仮に人数がオーバーしていれば、Bさんが私の指導でどこまで伸びていけるのかを考えます。検討するためには、その学生のことをよく知っておく必要があります。だから、Cさんのように先生とあまり話をしていない場合、もし人数オーバーしていれば決して有利ではありませんね。

どんな学生が希望してくるのでしょうね。今から楽しみです。

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2006年10月20日 (金)

利用者は「人質」か?

「子どもを施設に人質に取られているようなものだから・・・」

これは、ある障害を持つ人の父親の発言です。

最近、通所施設を利用する障害を持つ人の母親から、施設での職員の対応についての相談がありました。

施設職員の不注意で子どもがケガをしたが、病院の費用を施設職員の言われるまま子どもの保険証で払ってしまった。これは施設側のミスなのだからおかしいのではないか?という内容でした。

どちらを使っても本人負担はかかりませんが、「責任」の所在の問題です。

また、話を聞くうちにもう一つの問題が浮かび上がってきました。

この施設は公立民営の施設なのですが、事故の事実について行政に連絡がされていなかったのです。

今回の事故、初めてではありませんでした。同じ方に対して、数ヶ月前にも職員の不注意から同様の事故が起きていました。

そのような背景があって、母親は施設側に対して設置者である行政に報告をするよう求めたのですが、それがもみ消されてしまっていたのです。

母親が行政に直接話すという方法もありますが、とりあえず施設の自発的な報告を促したのです。しかし、施設は報告を上げませんでした。

そこで、母親は行政の担当者に直接報告をしようと夫に相談をしたところ、「施設との関係を悪くしたら子どもに何をされるか・・・。子どもを人質に取られているようなものだから・・・」と消極的だったそうです。

どうしたものかと私に相談をしてきた訳です。

医療費の保険の件も、設置者への報告の件も施設の取るべき対応は誤っています。そればかりか、1度目の事故の後、再発防止策を何ら取っていませんでした。

このままでは利用者の安全も確保できません。施設にも再度申し入れを行い、それでも対応がない場合は設置者である行政に報告するようアドバイスをしました。その後、施設は行政に報告を上げ、再発防止に向けた取り組みも約束したそうです。

現在、高齢者施設も障害者施設も「措置」ではなく、「利用契約」の制度となっています。施設と利用者は理念上は対応であり、問題があれば改善を申し入れることはサービス利用者の権利です。

しかし、父親の発言のように、まだまだ「人質に取られている」「お世話になっている」という感覚が多くの保護者に残っています。

今回の場合、母親が父母会の役員として積極的に活動されている方でしたので事故をうやむやにせずに訴えましたが、父親のような考え方の方が多数だと考えると・・・。

利用者とともに保護者の権利意識を高めなければと痛感しました。

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2006年10月18日 (水)

またしても児童虐待

「安売りのシングルのトイレットペーパーを買うように言ったのにダブルを買ってきた」

こんな理由で9歳の次女を殴り3週間の怪我を負わせた母親。

和歌山で発覚した児童虐待事件です。

掃除が不十分だと言って残った埃を食べさせたこともあったという・・・。

11歳の長女、9歳の次女、7歳の三女、ともに夫の連れ子で、日常的に虐待があったらしいとの報道。埃を食べさせるなんて、あまりにもひどすぎる・・・。

近年、児童相談所への児童虐待の相談が増加しています。

その理由についてある県のサイトでは、①「子どもの権利」など意識の向上による社会状況の変化、②核家族や離婚家庭の増加による家庭の形や質の変化、③近隣の付き合いの疎遠化・孤立化などによる地域社会の変化、が挙げられています。また、子育てのプレッシャーに耐えられなくなり虐待に至るケースも増加しているとのことです。

そして、児童虐待の要素として、

Sanyouin_4

①親の問題

②子どもの問題

③家庭生活のストレス

が挙げられています。その県のサイトでは次のような文章も書かれています。

『「ひと」を育て上げるという作業(子育て)は大変な困難さを持っています。もたらされる喜びも大きい反面、苦しみ、苦労も絶えません。社会全体が少ない子どもを大切に育てるようになっている中で、普通に育てるのが当たり前という風潮になってくると、親の心理的負担が増加し、うまくいかない子育てが起こってくる可能性が高くなります。』

児童虐待の要素は現代の家庭で避けられない要素ばかりです。

気軽に相談でき、問題解決ができるシステムを整備しない限り、児童虐待はなくならない気がします。

今回の事件は怪我を不審に思った学校からの通報で発覚したとのこと。

「いじめ」に気付けなくても「虐待」には気付くのでしょうか。

もっともっとSOSを発している子どもがいるような気がしてなりません・・・。

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2006年10月17日 (火)

自殺に教師が加担?

福岡の男子中学生の自殺事件・・・。

元担任教師が加担していたと盛んに報道されています。

報道のされ方の是非は別として、あってはならない行為だったと思います。

特に、生徒を「偽善者」呼ばわりする行為は教員として失格としか言いようがありません。

「からかいやすかった・・・」とのたまう元担任・・・。

生徒を「からかう」という行為自体が許されるのか・・・?

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2006年10月14日 (土)

茶髪やピアスは禁止すべきか?

次の記事。皆さんはどう思われるでしょうか?

まじめな学生には恩恵なし?茶髪・ピアス褒賞見送り

 学生の茶髪やピアスを禁止する規則を設けた秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が、指導に応じた場合の褒賞金(1万円)の実施を見送ることを決めた。

 法人によると、同大と、系列の秋田栄養短大で、茶髪、ピアスの禁止を明記した「学生の頭髪・装身具に関する要綱」が校内に張り出された9月末以降、褒賞金について「髪を染めている学生に恩恵があって、まじめな学生にないのはおかしい」「金で学生を釣るのか」などの批判的な意見が殺到。

 図書カードに替える案も検討したが、「人間教育の一環と位置付けた禁止措置の趣旨が曲解されるのは本意ではない」と褒賞金の実施を断念した。

                                                         (読売新聞)10月14日

大学は、高校と社会との連続性の中の一通過点です。

学問的素養や専門的知識・技術を身に付ける高等教育機関でもあります。

18歳人口の減少に対して大学入学定員は増加の一途を辿り、入学してくる学生の質の低下は以前にも増して問題視されています。

しかし、「髪を染める」「ピアスをする」ことが「悪」なのでしょうか?

もしそれが良くない行為なのだとしたら、社会人で髪を染めている人やピアスをしている人はモラルが低下していると言えるのでしょうか?

私たちは、学生が高齢者施設に実習に行く際、「茶色の髪を出来る限り黒く・・・」「ピアスやネックレスなどの装飾品はしない・・・」などの指導を行います。

それには理由があります。

利用者の中には、黒髪こそ日本人らしいと考え金髪や茶髪を嫌う方がいらっしゃいます。これは高齢者世代によくある考え方ですが、施設の主人公は介護者ではなく利用者ですから、その方々に不愉快な思いを抱かせない最低限のマナーです。

ピアスやネックレスなどの装飾品は、介護をしていて危険だからです。間違えば利用者を傷つけてしまいます。外すのは当然のことです。

では、大学生活ではどうでしょうか。

茶髪やピアスが講義の妨げになるとすれば、それは教員側の意識なのではないでしょうか?でも、大学の主人公は学生のはず・・・。実験や実習ならばともかく、講義やクラブ活動などの学生生活で茶髪やピアスが妨げになるとはあまり考えられません。もちろん、行き過ぎたファッションは他の学生にとって不愉快な思いを誘う可能性があるかもしれません。

大学が茶髪やピアスを「マナー違反」だと言うのであれば、明確な理由と基準を示す必要があります。教員の趣味ではなく、社会的に通用する理由を。

1960年代後半から70年代にかけての大学は現在よりも奇抜なファッションが流行していました(残念ながらこの目で見たわけではありませんが)。しかし、社会的に批判されようとも、学生のファッションを含めた「自由」を大学が守ってきたはずです。

茶髪やピアスを禁止しようとする先生方は、そうした流行に乗れなかった悲しき学生だったのかもしれません(想像ですが)。

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2006年10月11日 (水)

最後のセミの音

毎年、夏に思うことがあります。

7年もの長い間幼虫として地中にいたセミたちの中で、一番最後に地上に出て、鳴くセミの気分ってどんなだろう・・・。虚しいのだろうか?しまった、と思うのだろうか?

季節は既に秋。セミなどいないはず、ですが・・・。

本日、大学構内に1匹のアブラゼミが鳴いていました。しかも、夜、街燈側の樹木で。

コオロギの音に交じって、独特の鳴声を発していました。

仲間のセミたちはとっくにいなくなっているのに、なんとも季節外れな・・・。

地上に出てこれない特別な事情でもあったのでしょうか。

とても悲しい鳴声に感じました。

このセミの命が尽きるまでに、無事にメスに会える可能性は・・・。

しばし、この独唱に聞き入って、家路につきました。

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2006年10月10日 (火)

「小巻、自由にやれ」

日本経済新聞夕刊に「こころの玉手箱」という欄があります。

今日は女優の栗原小巻さんの「千田是也先生」というエッセイでした。

千田是也は「小巻、自由にやれ」と、稽古始めの段階では俳優に白紙の状態でいることを望んだという。自分でイメージを作りすぎるとある色に固められしまうからだという。

千田是也が亡くなる1年前にいただいた色紙には「軽く 愉しく いっしょうけんめいに」としたためたとのこと。その意味は、俳優は一生懸命精進しなければ、いい演技ができないが、そのことはお客様には関係がなく、あくまでも軽く愉しくやっているように見えなければいけない、ということです。

これって、福祉の援助にも通じるような気がします。

対人援助において、余計な先入観は排す必要があります。目の前の利用者の方のその時のありのままを理解して援助に臨む必要があるのです。また、五感を研ぎ澄まして観察し、少しの変化も見逃さない姿勢と、予期せぬ事態に備えることも大切です。しかし、それが相手に伝わらないよう、あくまでも利用者と一緒に「居る」というピアな態度でやっているように見えなければなりません。

どんな人と会っても、第一印象というのは大切です。でも、それが余計な先入観につながることがあります。その方が望んでいることが何か、を把握するには「先入観」が邪魔になります。

自由に、軽く。

大切なことですが、最も難しいことでもありますね。

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2006年10月 9日 (月)

僕の歩く道

Calender10_800x600 10月10日(火)夜10時より『僕の歩く道』というドラマがスタートします。

このドラマは、先天的な障害により、10歳児程度の知能までしか発達しなかった31歳の自閉症の青年・大竹輝明が主人公。草彅剛が演じます。

http://www.ktv.co.jp/bokumichi/index.html

障害を映画やドラマの主題として扱うことは、一面的な見方を植えつけてしまうという危険性が指摘され賛否両論があるところです。しかし、一般の人に関心を持ってもらったり、誤解を解く手がかりになることもあります。

ドラマの展開はまだ分かりませんが、このドラマを通して少しでも一般の方に障害を理解してもらえたらと期待をしています。

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2006年10月 8日 (日)

学会と出版社外交

昨日と今日、某大学を会場に開催された福祉系学会に参加しました。

聞きたい発表は昨日だったので、今日は友人たちの発表を応援するため教室を順番にはしごしました。

最後は大学院の同期Sさんのポスター発表で締め。その後、Sさんと閉会までコーヒー飲みながらおしゃべりに花を咲かせました(笑)

この学会のような規模の大きな学会には、必ず出版社がブースを設け書籍の販売を行っています。今回も15社ほどが軒を連ねていました。私、ほとんどの社の営業さんと知り合いなんです。故あって、こちらの方々には顔が広いのです。2日間かけて各社にご挨拶をし、近くに知人が通りがかったら出版社の方に紹介してまわっていました。

いくつかの出版社の方とは出版企画の話をさせていただきました。このような内容の本を○○さんに書いてもらいましょうよ!というような話です。私が書くのではなく、求められている書籍の企画を提案するのです。私、このような企画提案に長けているようです(笑)そのためにも、出版社の方々と先生方への外交は欠かせません。学会の空き時間は出版外交で過ぎていきます・・・。時々、道を誤ったかも、と思う時もあります(汗)

もちろん、自分でも書くことがあります。お仕事ですから(笑)

でも、自分の研究は遅々として進みませんね(ヤバイです)。帰り道、大学院時代の師匠とご一緒させていただきましたが、「最近の研究はどうですか?」と尋ねられました。もう、しどろもどろでした・・・。

明日からがんばろう~!

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2006年10月 7日 (土)

リーダーが倒れたら

学生の実習の打ち合わせ日程を調整するため某苑に電話しました。

担当のMさん。施設改革に熱心で、とても尊敬できる方です。

今回は、某苑の実習打ち合わせと某苑内の居宅介護部門との打ち合わせ2件のために電話しました。Mさんに対して「2度おじゃまするとお時間を取って申し訳ないので、居宅のほうと日程と合わせてもよろしいでしょうか?」と話すと、「そのほうが助かります。では、責任者のKには伝えていますのでKと打ち合わせて下さい。合わせます」との返事。Kさんとは面識はないが、いただいた書類上でも居宅部門の責任者となっている方です。

改めて居宅介護部門に電話を入れると、電話口に出られた方が、

「Kさん?ん~。あっ!以前いましたね。既に退職されていますが・・・」

「えっ?先ほどMさんからもKさんにと・・・」

狐につままれた感じで再度Mさんに電話する。

「Kさんは退職されたと伺いましたが?」

「えっ~!?・・・あっ!そうでした、そうでした。すいません。実は私、1ヶ月ほど入院しておりまして、先週現場復帰したのですよ。現場が心配で。Kはだいぶ前に退職していましたね。今はYが担当です。同じ建物内なのですが、なかなか会えないんです。種類は修正してませんでしたかね。」

Mさん。忙し過ぎですよ。

現場は確かに忙しい・・・。熱心なリーダーほど忙しい・・・。

でも、熱心なリーダーが倒れたら・・・。

某苑の実情を少しは知るだけに、実習の調整担当の仕事くらいは他に任せたら?と言いたいのですが、それは我慢しました。

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2006年10月 6日 (金)

無関心?触らぬ神に・・?

9月15日のblogに学生の通学態度についての近隣からの苦情と大学の対応について書きました。その後、大学事務局の方々が毎朝通学路に立って誘導&観察をされていました。

その結果報告と新しい提案が先週メールで教職員にありました。

「通学態度が悪いのは一握りの学生だけ」「地域住民にもマナーが悪い人がいる」

そりゃそうだけど・・・。それでは問題を直視していないような・・・。

「歩道や横断歩道の位置が適切ではない。自治会と話し合い改善を促す」

いつから街づくりプランナーになったんだ・・・?

報告メール、多くの部分は今後の指導方法についての提案が述べられていました。

私は、学生自身が主体的に注意しあえる環境整備が必要では、と考えいくつかの提案と感想を書いて送りました。

今日、今回の事務局の責任者の方と会うことがあり、この返信メールについて話しました。責任者氏曰く「この件で返信が来たのはマンデリン先生を含めて2人だけでしたよ・・・。もう一人は批判的内容でしたから、まともなのはマンデリン先生だけですね」

えっ?まともかどうかは別として、今回の件について教職員に全く反応がないなんて・・・。

学生の通学態度を見ても無関心なのか、それとも触らぬ神に・・・の心境なのか・・・。

「一部」であろうと学生の通学態度について、また、地域住民の方々の思いに対して考えることが、学生を育てる責任と大学と地域社会を結ぶ第一歩だと思うのですがね。

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2006年10月 4日 (水)

継続審議・・・

昨日、議会に提出した緊急請願の署名が14,000人を超えた、と書きました。

本日、請願の審議が議会でありました。私は仕事の都合で傍聴できませんでした。

夕方、関係者より携帯に電話で結果報告がありました。

「もう結果聞かれましたか?残念ながら継続審議になっちゃいました・・・」

1ヶ月弱、みんなで頑張って輪を広げてきました。結果、14,000を超える署名・・・。議会の各会派にもご理解をいただき紹介議員になってくれました・・・。なのに・・・。

請願が採択されても強制力がありません。あくまでも、執行機関である行政に「議会はこの願いを採択したました」という結果が送られるだけです。でも、大きな圧力にはなります。

今回の請願。採択よりも運動によって、行政に考えてもらうきっかけになることを趣旨として行ってきました。先日、関係部署の課長と同席した際、「採択されれば、我々も動きやすい」とおっしゃっていました。でも、結果は「継続審議」・・・。なぜ??関係者一同、かなり凹みました。

審議では、某会派が最後に裏切ったと電話では報告を受けました・・・。福祉に熱心な会派だっただけに、許せない気分もあります。

そんなこともあり、今日は、痛飲しました。今、頭がガンガンします(笑)

でも、落ち込んでばかりはいられません。障害者自立支援法は全面施行されてしまいました。法律によって、「自立」が阻害される方が地域にいる限り、運動は続けなければ!と気持ちを新たにしました。

今回の請願。審議の結果は別として、関係団体、関係者のネットワークができ、団結が強まったことが不幸中の幸いです。このつながりを地域で活かしていかなければ!

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2006年10月 2日 (月)

Aさんの卒論

昼休みに3年生のAさんが研究室にやってきました。

先天性視覚障害者が絵や色をどのように認識しているのか、についての資料がほしいということでした。中途失明の場合と比較するそうです。そして、これから始まる卒論の情報集めに使うとのことです。

3年生のこの時期に、これだけテーマを絞れているのはすごいことです。私の指導するゼミ生でもなかなかいません。

Aさんは私のゼミではなくN先生のゼミ生です。N先生は文学の先生で、福祉に不案内のN先生の正式な依頼も受けて私がAさんの副査的な指導を行うことになりました。

実はこのAさん。4年での卒業は危ういのです。

入学当初から顔は真っ黒(ガングロ?)、髪は金髪、授業には来ない、という状況が続き、とある先生は会議の度に「問題児」扱いしていました。

1年生で取らなければならない単位もかなり落としてしまい、「どうせ私は福祉の道に行かないから~」なんて話していました。

でも、時々、私の研究室に来てはグチをこぼすとともに、福祉の話を聞いていきます。

私は、グチを聞いたり、履修の話をしながら「せっかくこの学科に入ったんだし、Aさんの好きなことを勉強したら?」と勧めていました。

今年4月。3年生になったAさんが研究室に来るなり「私の顔、白くなったでしょう~」と言ってきました。個人的には白でも黒でも構わないのですが(笑)

そして、「絶対に4年で卒業したいのです。時間割どうしたらいいですか?」と聞いてきます。2年生までの修得単位数ではギリギリでした。ゼミの先生とも相談して時間割の指導を行いましたが、「この時間割でちゃんと単位を取らないと本当に4年では難しいよ」と話をしました。

しかし、今年の前期、大切な科目を1つ落としてしまいました・・・。

Aさんは「あの先生は、1年のときから私のこと嫌っていたから・・・」と淋しそう。

4年で卒業できるかどうかは、後期と来年の1年間にかかってきました。

でも、Aさん。卒業論文にはかなりの情熱を注いでいます。今日は8名だけが履修している選択科目があったのですが、Aさんも受講者です。この科目は人数も少ないので、いくつかのテーマを提示して、それぞれが選んだテーマについて調べて発表するゼミ形式の授業です。Aさんは、自分の卒論に一番近いテーマを選びました。そして、順番を決める際も一番初めを選びました。授業中、今までにないくらい目が輝いています。

授業後、更なる情報集めの方法を知りたいと研究室にやってきました。いくつかのアドバイスをし、研究室からも本を借りていきました。卒論について語るAさんは、どんな学生よりも輝いています。私もできる限り応援しようと思います。

Aさんが4年で卒業するためには、かなりの試練が待っています。でも、卒論にかける情熱があれば、きっと乗り越えられると思います。そして、満足ができるものが書けるだろうと信じています。

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請願署名14,000人

昨日(10月1日)、障害者自立支援法が全面施行されました。

当事者や家族にも、また自治体にも大きな大きな不安を抱えた船出です。

自治体独自の自己負担軽減措置については様々な取り組みが報告されていますが、

私の住む自治体では施設給食費の軽減程度の独自施策のみが準備されているため、

議会に「更なる軽減措置」を求める緊急請願を行いました(9月1日の日記参照)。

準備から1ヶ月。署名は14,000名を超えました。

明日、議会で審議されます。

採択されても、強制力はありませんが、執行機関への大きな圧力にはなります。

行政担当者からもアドバイス(?)を受けての緊急請願でしたので、自治体独自の軽減措置実施に向けた期待をしています。

議会、行政の方々には、地域で暮らす当事者の生活を理解してほしいものです。

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2006年10月 1日 (日)

地域の福祉祭

060930_1321552 某市の福祉祭。地域で20数年間、年に2回の開催を続けています。

模擬店に、バザーにフリーマーケットなどなど・・・。

障害を持つ人たち自身が企画し運営しているお祭りです。

今回も晴天に恵まれ、多くの来場者で賑わっていました。会場内では、障害を持つ人ももたない人も当たり前に混在し、売ったり、買ったり、交流したりと、「街」の風景がそこにはあります。

このような福祉祭に行く度に思うのは、これが地域の姿だったら・・・、ということです。

実際の地域の姿は、障害を持つ人たちと持たない人たちが当たり前のように交流しているでしょうか・・・。

060930_1217052 さて、お祭りでは、地域の神社に伝承されている獅子舞保存会の方々の出し物もありました。祭に共鳴して毎年出ているとか。

獅子舞の周りには小さな子どもたちが・・・。

バシバシ!

獅子を叩くんです!

ホジホジ!

獅子の鼻の穴をほじるんです!

「中は誰だ~!」

獅子舞の布をめくるのです!

近所の某氏曰く「最近の子は獅子舞を怖がらないね~」

獅子は子どもたちに襲い掛からんばかりに迫っていくのですが、

仕舞いには子どもたちによる「集団暴行」状態が・・・。

獅子舞も受難のようです。

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